戻る  トップページへ


 2005年1月31日に環境省が特定外来種37種の一次リストを発表したことは、ニュースなどでご存知の人も多いと思います。
「特定外来種」って何?って人はいないと思うけど、一応簡単に説明すると「明治以降、日本にいなかった動植物を海外から人間が持ってきて繁殖した(させた)モノで、在来動植物の生態系を乱しているモノ」って環境省は説明していたハズです。でもって、生態系の乱れを何とか食い止めようというのが、今回のリスト作成の目的らしいです。
 今回のリストにブラックバス(オオクチバス・コクチバス)、ブルーギル等が対象になりました。 このリストを作成するにあたり環境省は昨年の夏頃にパブリックコメント(=政府が決めようとしている法律などについて施行前に広く国民から意見を聞こうという制度)を募集していました。
 このリストが作成されるという話が聞こえて来たころから、ブラックバスは外来種の親玉のようにヤリ玉にあげられていました。私はバス釣りをします。バスが対象になって数が減ったり釣りができないなんてことはイヤだったので、パブリックコメントを送ろうと思いました。
 でも、文書にまとめようとしてもそのときは何故か考えがまとまりませんでした。自分の中に何か釈然としないものがありました。なぜなら環境省がいう「在来動植物を保護し、もとの生態系に戻す」ということも理解できるからです。今ではほとんど見ることができなくなった魚が川に戻ってくる・・・それもいいなぁ〜と思ったんです。でもね・・・



 私が物心ついたときには、バスもギルも近所の川に泳いでいる身近な魚でした。そういう意味では、私にとってバスやギルは近所の川にいる在来種でした。弟が釣ってきたバスを水槽に入れて飼って魚が死んで、生物の生き死にを感じたりしました。こういう経験ってとても大事なことだと思います。
 大人になってバス釣りが流行って、朝早くから釣りはじめて昼まで粘ってやっと釣った初めてのバスは、ものすごく嬉しかったし、あれがなかったらいまは釣りをしていなかったかも・・・ってこともあります。
 その魚が今頃になって規制の対象になる・・・「子供のころからいた魚が何故規制されるの?」と、疑問に思うのは悪いことなのかなぁ〜

 特定外来種の指定が騒がれるようになって、私もインターネットとかでいろいろ調べてみました。できるだけ賛成・反対の意見を公平に読むように自分なりに気は使ったつもりです。でも、そんな中「えっ?」と思ったことがあったんです。
「琵琶湖には昔ワカサギはいなかった」。。。ちょっとビックリしました。日本の別の場所に生息していたものを琵琶湖にもってきて繁殖させたらしいです。「日本国内ならもともと生息していなかった動植物を持ってきてもいいの?海外から持ってくるのと何が違うの?」今回の選定基準が不明確だと思ってしまいました。
 ほかにも私達の知っている身近な魚でバスのように食用として入ってきたニジマス(ニジもフィッシュイーターですよね)は、リストに入っていません(要注意リストには入っていましたけど)。これって「ニジマスは食べると美味しいから?人間の利用価値があるニジは指定されないのかなぁ〜」って思っちゃいます。(ブラックバスも食べると美味しいらしいですヨ)
 国は生態系云々言っていますが、要は「人間に都合がいい動植物は残して、そうでないものは排除する」そう思えてしまって仕方ないんです。



 本当に元の生態系に戻そうとするなら、ちょっと尖がった言い方ですけど「ありとあらゆるものの外国との行き来をシャットアウトする!」それくらいしないと、今後も新たな動植物が必ず出てくるはずです。でも、そんなの無理ですよね。では、どうすべきか?
本来生息していない動植物を持ち込むのは、その動植物にとっても不幸なことです。でも、これだけ物流システムが発達し海外との行き来が簡単にできる時代では、人間が意図しなくても入ってきてしまうモノもいます。
 人間が利便性をもとめ発達させたことによって不幸にも入ってしまったものは、利便性を求めた人間が代償を払うべきだと思うんです。そして人間の都合で持ち込まれた動植物についても同じく人間がその代償を支払うべきだと。。。
 人間の勝手で持ち込まれた動植物に罪がないのは、誰にでも分かることです。だからそれら動植物を人間の都合で駆除するのは、おかしいのではと思うんです。私達が払わなくてはならない代償は、入ってしまった動植物を駆除することではなく、それらとどうやって共存していくべきかを考えることなんじゃないかと私は思います。
 この方法だと確かに在来種の数は減ってしまいます。でもそれは人間の責任であって、そんなことを二度と繰り返さないためにどうすべきか、海外からの動植物の出入りにどのように対処していくべきか、それを考えて行かなくてはいけないのでは・・・と思います。それを動植物の名前を列挙することで人間の責任を動植物に責任転嫁し、すべて上手く収まったようなそんな扱い方をするのはおかしいと思うんです。

 いまのままだと特定外来種は駆除の対象になりそうです。もし駆除するのであれば殺すのではなく、莫大な費用を掛けてでも、もといた生息地に返すのが私達人間の責任ではないかとも思います。そして今後、このような不幸が起こらないための対策を考えることも必要だと思います。人間の都合だけではなく自然と本当に共存していくにはどうすべきか、そういったことを考えられる環境を整えていくべきなのでは・・・と思います。
 バス釣りに限らず釣りをする人のほとんどが不法放流には反対しているんです。その場所にあるべき魚を釣りたいと、釣り人なら誰もが思っているはずです。ごく一部のマナーを守らない釣り人に、ほとんどの釣り人は怒っているんです。そういった人に対する処罰はどんどんやって欲しいんです。ただ、すでにその場の生態系の一部となってしまった動植物を、外来種だからと言って人間の勝手で駆除するのは、私は悲しいことだと思います。



 こんなことを書くと外来種指定に賛成されている方には怒られそうですね。私は何の力も持っていません。たまたま釣りのホームページを持っていたので、ちょっとだけ自分の思っていることを書いてみただけです。イチ釣り人の戯言と聞き流してください。
 人それぞれいろいろな立場があるので、今回の法律に賛成・反対どちらの意見を述べられてもいいと思います。環境省などの役人が難しいことを言うより、普段から川や水や自然に親しんでいる人達が思っていることを、自分の言葉で話すいい機会ではないかと思います。私は釣りをするのでどうしても「反対」の意思が強くなってしまいがちですが、法律に反対する人の意見だけれはなく賛成の人達の意見も見聞きして、何かいい解決策はないか考えて行ければと思います。そして「子供のころ身近にいた魚がいなくなる・・・」こんな不幸が、もう繰り返されることがない、そんな世の中になって欲しいと思います。

 私のように何の力もない人にも、短い期間ですがパブリックコメントとして発言の機会が与えられています。
今回の法律に賛成・反対の多くの意見が集まれば、国もちょっとはマシな対策をうってくれるかもしれません。役所の募集要項は難しくてとっつきにくいですが、私でも理解できるような説明が書いてあるホームページや、簡単にパブリックコメントを入力できるホームページも探せばあります。みなさんもご自分の意見を書いてみませんか?

 下記に参考になりそうなURLを記載しておきました。よかったら覗いてみてください。パブリックコメントの締め切りは、2005年3月2日17時30分までです。


【参考資料】
環境省:特定外来生物等の選定関連の議事録・資料(ここの資料がおおもとです。役所の文書は難しい・・・)
環境省:特定外来生物等の選定について(案)(特定外来種の一覧です。一覧にはありませんがオオクチバスも入りました)
環境省:要注意外来生物(案)(10ページ目にニジマス・カワマス(=ブルックトラウト)・ブラウントラウトが入ってます)
環境省:パブリックコメント募集要項(役所の文書は分かりにくいですね(^^;))
爆釣チャンネル:パブリックコメントに関する情報(釣り人向けのサイトですが、パブコメや特定外来種など分かりやすく解説されてます)
爆釣チャンネル:パブリックコメントのフォーム(フォームが用意されているので、賛成・反対どちらの意見も簡単に書けます)
BASS FUN NET(釣り人向けのサイトですが、登録すると特定外来生物に関する情報を送ってもらえます)


戻る
  トップページヘ
SEO [PR]  ローン比較 再就職支援 バレンタイン 無料レンタルサーバー SEO